2002年12月4〜7日 香港公演
 入船亭扇辰師匠と、そのお内儀さんで作詞家の覚和歌子先生と3人で香港公演に行ってきました。
 公演先は香港日本人学校。
 PTAや先生方が「香港で育った子供達に日本の伝統文化を体験させてあげたい」という想いから、お内儀さんの同級生(現地在住)などの計らいで、日本人学校寄席が実現することになったのです。
 でも実は公演の写真が一枚も無いので、まずはざーっと流れを書きます。

 今回公演を行ったのは香港日本人学校小学部で、香港校と大埔(タイポ)校の2校。
 いずれも低学年・高学年と2ステージ制にし、2校で計4回公演でしたが、両校とも子供さんたちは大変喜んでくれました。

 番組構成は、まず最初に覚和歌子先生が詩を朗読。
 その後は、ご自身が作詞の”千と千尋の神隠し”のエンディングテーマ「いつも何度でも」を子供達と合唱。
 これがホントすごいんですが、香港で生まれ育った子供達ばかりなのに、ほぼ全員がこの歌を唄えるんです!
 覚先生はもちろんでしょうが、私も感動しました。

 続いて私の太神楽曲芸。
 まるで初めて見る芸なんでしょうけど、もうとにかくすごい歓声(というか絶叫)。
 一呼吸、いや二呼吸置かないと次の言葉が継げないほどの盛り上がりでした。

 トリは扇辰師匠の落語。
 こちらも大爆笑の渦で、よく見ると子供達同様に先生方も思い切り楽しんでました。
 あまりの爆笑に椅子から転げ落ちた子がいたほどです(笑)

 さらに学校とは別にPTAだけ集まっての”大人の寄席(笑)”も開催され、こちらも大いに喜んで頂けました。

 ということで、2日に分けての計5回公演全てが大成功。
 やはり海外在住では日本の文化をライブで見聞きするのは容易ではありません。
 それだけに、心の底から笑い喜んでくれる姿を見ると、われわれ芸人としてもこんなに嬉しいことはありません。
 またいつか行きたいですね。
 扇辰師匠、覚和歌子先生、ありがとうございました。



 12月4日、成田から香港国際空港へ到着してすぐ。

 なんかもう扇辰兄さん、いきなり疲れてます(笑)
 お姉さんはスタジオジブリが今回のために借りてくれたというレンタル国際携帯電話の操作を覚えているところ。

 しかしまぁ広い空港ですよ。
 敷地内の移動用に電車が走ってるんですから。
 
 初日の打上げが終わったあと、扇辰夫妻とは別行動で、ネイザンロードへ連れていってもらいました。

 小さな露店がいくつも出ていて、夜でも人いきれでムンムンなこの街。
 やっぱり日本人観光客が多いんですかね。日本語で「よらこその女人街へ」と書かれています。
 「ら」と「う」の字面が似てるための間違いでしょうか。
 こんなところも香港ぽくてよし。

 香港島で一番の繁華街、銅鑼湾(トンローワン)。
 英語でCauseway Bay(コーズウェイベイ)と呼ばれてます。
 東京でいえば渋谷・新宿・表参道を合わせたような街ですかね。
 そごうや三越デパートなども立ち並んでます。

 関係ないけど、
 気温27度・湿度90%

 
 銅鑼湾は盆地状になっていて、周りを低い山が囲んでます。
 しかし、盆地の底だろうが山の斜面だろうが、所かまわずビルは建っているのです。

 山の上部から生えてる2本の高層ビルは、通称ペンシルタワーと呼ばれ、曇り空になると天辺が隠れてしまうという有様。
 ちなみに香港には地震が全くないそうです。

 香港の街並みを見下ろす絶好のポイントで、観光客が必ず訪れるビクトリアピークへやってきました。なるほどたしかに絶景です。
 しかし、香港は霧やスモッグの日が多いため、なかなかスカッと晴れません。
 この時もピークへ行く予定はなかったんですが、直前まで停滞してた霧がたまたま晴れたので、無理を言って連れてってもらいました。
 いやぁ絶景!

 そんな摩天楼を背景にご夫妻の2ショットです。
 同じく私も。
 でもなんかこっちの写真だけ合成写真みたいだなぁ。
 ホントに行ったんですよ!(笑)
 最後の晩に、高級秘密クラブへ連れて行って頂きました。
 香港マフィア屋さんや映画スターなどがよく訪れるというクラブ。
 スーツを持参しなかったので、3人とも衣装で潜入…。

 築100年というビルの屋上に出て記念写真。

 楽しい旅でした。

 


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