2004年2月10〜21日 シリア・オマーン公演 1.出発 | |||||||||||||||||||
さてさて久しぶりの海外公演です。 今回は中東のシリアとオマーンの二カ国。 生まれて初めて体験するイスラム文化はすごく魅力的だったし、行きの経由地であるオーストリアのことも含めると、書きたいことが盛りだくさん。 てなわけで、ずいぶんと長いレポートになってしまいました。 ナローバンドの方にあまり優しくない構成となってしまいましたが、時代の流れということでご勘弁くださいませ。一応写真のファイルサイズは50KB以下に抑えてあります。 ●まずは主目的 後ろ幕は、他国との文化交流を目的に設立されている国際交流基金。 そして言葉の通じない海外諸国であることを考慮して、番組は曲独楽・手品・曲芸という「見る芸」のみの3種編成。 シリアではダマスカス大学とアレッポ大学の講堂で各1回ずつ、オマーンはマスカットフェスティバルの野外会場で連日1回ずつの2公演。ツアー合計4回の公演。 両国とも日本大使館員の方に大変お世話になり、すばらしいアテンドをしていただきました。我々だけでは何も出来ないことをサクサクやってのけるのはさすがです。特に入出国のチェックに関してはホント助かりました。 日本の伝統技芸を諸外国の人々に知ってもらおうという企画ですが、果たしてどれだけ心に残ったのでしょう。当然ながらこれは我々ではわからないことです。 今後「日本」というキーワードが出た時、僅かでも我々を思い出してくれたら本望です。 ●渡航前の不安 昨今の世界情勢では、多くの人が「中東=危険地域」と考えることでしょう。 ましてシリアはテロ組織の話題に絡んで登場する国名だし、ニュースの中心にあるイラクの隣国という地理的背景もあります。 自衛隊派遣の影響で日本人にも危険が及び始めたこの時期、果たして無事に帰ってこられるのだろうかと自分自身思ったし、周囲からも同じように言われました。 これが杞憂だったということは後で書くとして、大きな不安がもうひとつ。 いくら「見る芸」だと言っても、普段は喋りながらリズムをとってる我々。それが出来ないという状況はかなり息苦しいものがあります。 予め「通訳が付くから大丈夫」と言われてたのだけど、逆にこの通訳というのが一番リズムが狂ってしまうポイントなのです。 これも実際の様子は後で書くこととしましょう。 ●メンバー紹介 メンバーは敬称略で、曲独楽:三増紋之助、手品:和田奈月・梨木奈穂美コンビ、曲芸:鏡味仙一・翁家勝丸コンビという顔ぶれ。 紋之助、勝丸、仙一という3人は同じ落語協会員なのでよく知ってますが、手品の和田さんと梨木さんは初顔合わせ。 でも公演中はずっとステージ裏に居たからお互いのステージが見られず残念。
上記の芸人5人と、企画会社の担当者であるT氏が入って、計6人のパーティ。 何がどうなるのかわからないままの出発。 こうして不安と期待を膨らませつつ我らの旅は始まったのでした。 ◆成田−ウィーン 2月10日、成田空港に集合。 最初に旅行代理店の方に多少のレクチャーをしてもらい、細かい買い物等を済ませてチェックイン。 ちなみに今回の旅は、搭乗する飛行機全てがビジネスクラスという素晴らしさ。まぁ当然ながらビジネスなんぞ乗ったことのない私は早くも浮かれ気分。 チェックを済ました後、航空会社のビジネスラウンジなるものが使えるんですが、もちろんこんな所も初めて入ります。 ウィーン行きはオーストリア航空(そのまんま)。 この会社は全日空と提携してるので、ANAのビジネスラウンジが使えます。 中はリッチな雰囲気のソファーとテーブルが並んでて、ドリンクコーナーにはソフトドリンクや生ビール、ウィスキー、ワインなどが並んでます。もちろんこれら全て無料で飲み放題。 しかし外貨両替に意外と時間が掛かってしまったため、ゆっくりラウンジを楽しめず、結局はコーラ1杯を大急ぎで飲んだだけで退出_| ̄|○。 まぁいいさ、その分機内で飲みまくろう。
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