2004年2月10〜21日 シリア・オマーン公演  2.オーストリア・ウィーンの夜
◆ヴィエナ空港

 鉛色の雲が覆う中、いよいよオーストリアの空の玄関ヴィエナ空港に到着っ。
 12時間ぶりに機外へ出て、入国チェックを済ませます。

 あそうそう、シリアへ行くのになぜウィーンなのかを書き忘れてました。
 当然ながらシリアへは日本からの直行便がありません。必ずどこかを経由しなくてはならないのだけど、大きく分けてアジア回りとヨーロッパ回りの二種類があります。

 距離も所要時間もアジア回りの方が早いけど、会社によっては経由地が多く、深夜に現地へ着く便が多いのだとか。その逆で、ヨーロッパからのシリア行は昼間に到着するものが多い上、就航してる国も複数あるそうです。
 そのヨーロッパ回りの中でも、オーストリア経由が一番近い模様。

 こういった理由から今回は、成田→ウィーン(1泊)→ダマスカスという行程になりました。
 ただ、成田で預けた荷物はダイレクトでシリアまで行くので、単に身体だけ1泊休んでの乗り換えということになります。

 さて、オーストリア・ヴィエナ空港を一歩出ると       


 いきなりメルセデスの大群が待ち構えてます(笑

 日本でベンツと言えば黒塗りで迫力があって、悪いことしないと乗れないぞ的高級車ですが、さすがドイツの隣国ですねぇ。これ全部タクシーですよ。しかもディーゼルエンジンの。
 みんなトラックみたいな音立ててます。
 早くもカルチャーショックを喰らってしまった。
 しばし呆然。

 気を取り直して、とりあえずこの日の宿へチェックイン。
 というか宿めちゃ近です。
 写真左側が空港ターミナルビル、右側がホテル。
 空港の建物を出てベンツの群の中を歩いて渡ったらもう到着。羽田でも成田でも関空でも、こんな近くにはないよなぁ・・・

 ホテルに入って落ち着いたのが夕方5時半頃。
 その後またすぐ集合して、夜のウィーン散策に出発しました。

 空港のあるヴィエナからウィーン市街地までは少々離れてます。最近新しく出来たC.A.T(City Airport Train)という空港鉄道に乗ってお出かけ。
 もちろん切符を買うのにかなり苦労しましたが・・・

◆ウィーンの夜

シュテファン寺院

寺院の回り

 着いた頃にはすっかり暗くなり、街は建物のライトアップやネオンの明かりで、いかにも欧風な夜が完成していました。
 建物の造りが古風で実に素晴らしい。こんなとこ他にはディズニーシーしか知りません。

 実は紋之助兄が、以前ウィーンにしばらく滞在してたことがあるんだそうで、我々の水先案内人を買って出てくれたのです。
 ヨっ、さすが我らがモン兄! カッコイイねぇ!

 そしてガイドブック片手に先を歩く兄。
 サクサクとシュテファン寺院〜王宮などを見て回り、とりあえずの目的地オペラ座方面へ。


王宮


 しかし、途中狭い路地に入ったら、
「えーと、ここを通ればたぶんあっちに出るから・・・あれ、ここどこだ?」

 がーん。 道に迷ったご様子・・・

「・・・兄さん、迷ったんですか?」
「な、何をっ? ウィーンは俺の庭だぁっ こっちだよこっちっ! ・・・たぶん」

 で、ひとまず大通りに出たのだけど、どうやら見当違いの場所っぽい・・・
 結局地元の人に訊いて、またしばらく歩くことに。
 ま、この辺が実にモン兄っぽくてよいんですけど(笑

 ちなみにこの時の気温は0度前後。
 途中に屋外アイスリンクを発見したので、ちょっと寄り道。

 リンク上ではカーリング(のような遊び)をやってたので、これに紋兄とチャレンジしてみることに。

 ドイツ語だからチケットを買うのにも一苦労でしたが、1ユーロ(約125円)で何回か投げられる券を1枚ずつ購入。
 ルールも意味もわかないまま、とりあえず投げてみます。

 しかし思ったより難しく、うまく滑らないんですわ。
 力任せに放っても滑らなければ意味がないし、滑らすことを意識すると勢いが足りず途中で止まってしまったり。

 これの正式な遊び方は、投げた物をぶら下がってる板に当て、そこに書いてある点数で積算値を競うというものらしいんですが、我々はゲームどころじゃありません。
 まともに投げられないんだもの・・・

  
 まず最初は紋之助兄が挑戦。
 なかなか苦労しています。
 続いて仙一。なるほど難しい。

 しばしの間投げて遊んでると、下手さを見かねたらしいおばちゃんが寄ってきてカーリング指南を始めたのです。
 でも全部ドイツ語(たぶん)。

 うむ、徹底的にわからない。
 「ふむふむ、ほほう」と適当に相槌を返しながら後ずさり、この場をホウホウノテイで退散。
 紋兄も楽しめたようなので、最終目的地のオペラ座へ出発ー。

 王宮の正門側を通ると、ライトアップされたモーツァルト像が鎮座。

 像の足元にはト音記号があるらしいのだけど、暗くて見えず。
 というかそもそも柵の外側から撮ってるから、像自体もかろうじて写ってる程度です。

 ここからまたしばらくまっすぐ歩くと、ようやくオペラ座です。
 

 今回のウィーン散策は一晩しか時間がなく、とりあえずの目的地だったオペラ座に到着。
 しかしよく考えたら、オペラ座にまつわるデータや思い入れが個人的に無いので、いまいち「おおお!」という感動がありません。
 でも立派な建物ですね。雰囲気もいい。
 こういうのが普通に街中にあるってのがたまりません。



 さて次はいよいよ中東イン!(ビジネスホテルみたい)


           

 1.出発
 2.オーストリア・ウィーンの夜
 3.シリア・ダマスカス
 4.シリア・パルミラ遺跡
 5.シリア・アレッポ
 6.オマーン・マスカット


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